田中貴金属工業、マレーシアに新工場

田中貴金属工業は10月21日、マレーシアの資源回収企業MEP Enviro Technologyと、ペナン州に貴金属リサイクル事業の合弁会社「TANAKA MEP REFINERY SDN. BHD.」を設立すると発表した。

ASEAN地域では、半導体・電子部品の製造集積を背景に、製造工程で生じる貴金属含有スクラップの回収・リサイクル需要が高まっている。使用済み電子機器などのE-wasteも、環境規制や資源循環への要請から、発生地域内での適正処理が求められる。

新会社はバトゥカワン工業団地に設立し、田中貴金属工業が66.7%、MEPが33.3%を出資する。MEPが前処理した回収物を受け入れ、分析・精製のほか、貴金属製品の製造、輸出入・販売、貴金属地金の売買・リース・保管を行う。

10月8日には、新工場の建設にあたり、建設予定地で起工式を行った。2029年4月の工場操業開始を予定する。操業当初は、E&E・半導体産業向けに純度99.99%の金とシアン化金カリウムを生産する計画。田中貴金属工業の精製・加工、品質管理、生産管理のノウハウを活用し、マレーシア国内で貴金属リサイクルを一貫して行う体制を整える。

両社は2024年8月、貴金属回収に関する技術援助契約を締結していた。田中貴金属工業は新会社を通じ、ASEAN地域の貴金属リサイクル体制を強化する。

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